なぜ?深い軒のが必要!

最近は箱の家といって屋根を見せない造りの家が流行っています。箱の家まではいかなくても、軒の出の少ない家がずいぶん増えています。しかし、雨の多い日本で軒の出が無かったり少ない家は耐久性に大きく左右されます。

 

 

深い軒のメリット

 

 

昔の日本の家のように軒が出た家は、日常の雨はほとんど壁に当たりません。雨が当たらないので外壁自体汚れにくく、長く美しく保てます。水濡れがすくなければ壁の劣化も少なく、外壁に多少のトラブルが生じても即座に致命的なダメージに結びつくことがなくなります。深い軒は長く美しさを保ち、漏水の危険を減らしてくれます。

さらに、雨が吹き込まないので梅雨時でも窓を開け放しにできます。夏の夕立など不意に降る雨にも安心です。最近の家は軒どころか庇のない家も多く、雨が吹き込んで不便で仕方がないのではないでしょうか。

また、夏の直射日光を防ぐ利点があります。

 

最近の家はなぜ軒の出が少なくなっているのか?

 

軒が重要な役割を果たしている一方、軒の出が少ない家が増えるのはなぜでしょうか?

単純に軒の出が少なければ屋根の面積が減り、その分コストが安くなります。また、軒の出を大きくするにはそれを支えるため下地(垂木)に大きな部材が必要ですが、軒の出が少なければ小さな部材で済み、その分コストが安くなります。このように、何かとコストを低く抑えることができるので、建てる側にしてみれば軒の出が少ないのは大歓迎でしょう。安くてデザインが良くて客受けが良い、現代のニーズにピッタリです。だからと言ってそれに流されるのもどうでしょうか?

 

深い軒で住まいも長持ち

 

どうしても軒の出の少ない家や軒のない家・箱の家が良いという方は、きちんとメンテナンス費用を積み立てておき、十数年ごとにシーリングの打ち直しや塗装のやり直しなど、こまめなメンテナンスが必要です。

私はできるだけ軒の深い住宅をおすすめしています。建設費(イニシャルコスト)は多少かかるかもしれませんが、それ以上に維持管理費(ランニングコスト)が少なくて済むはずです。また、建物の長寿命が期待できます。長く快適に過ごせる住まいを手に入れませんか!